私が最も辛かったのは、24歳で横浜市の実家を離れ、静岡県西伊豆町へ移住した1年目です。

もともと狩猟生活に興味があり、単身で山奥へ移り住みました。しかし、そこで直面したのは、自分の能力不足による「人間関係の悩み」でした。私は一度「不安」や「心配事」を抱えると、それを頭から離せず、長く引きずってしまう性格です。そのため、常に胃がキリキリと痛み、心が休まる時間がありませんでした。周囲には相談できる仲間もいましたが、解決策が見つからず、どうすればよいのか分からない日々が続きました。

実は私は、小・中学校では不登校、高校は中退し、引きこもりの時期もありました。社会に出た経験がほとんどなく、世間一般の常識も十分に身についていなかったため、周囲に迷惑をかけてしまうことも多々ありました。これまで辛いことから逃げ続けてきたツケが、この移住生活で一気に回ってきたのだと痛感しました。24歳で初めて実家を離れ、「自立しよう」と決意したものの、現実は想像以上に厳しく、諦めて実家に帰るべきか何度も悩みました。